寒波到来。

雪が降り、きょうの最高気温は1℃
いちおう、プラスだが、
“最高”気温です。念のため。

松本は、冷凍庫のなかのよう。
冷凍庫のなかに家が建ち、
道があり、人やクルマが動いているかのようだ。

凍れる道路をゆく。

いつもより交通量が多い。
12月、師走だから。
なのに、道路工事がいたるところで行なわている。

厳冬期が来る前に、工事を済ませたいから?
それとも、政権交代で、
年度末恒例の公共事業ラッシュが、
前倒しになっている?

道路は随所で掘り返され、
工事車両が往来する。


その工事車両を見てて気づいたことが、
きょうの日記のキーワード、なんです。


ダンプカーのフロントガラスに、
なぜだか、よく見かける。

「反省」の二文字。

ダッシュボードに、
反省と書かれたプレートが置いてある。

ドライバーが自身の過去のオコナイを反省しているのか?
けれど、運転手の表情には、反省の色はうかがえない…。

それとも、
ダンプが排出する二酸化炭素が申しわけないのか?
はたまた、警察の取り締まりを見逃してもらえるのか?


ま、理由はどうだっていい。

年の瀬の“反省するダンプ”につられて、
わたしも、つい反省してしまった。

「ああ、こうすりゃよかった」
そして「あれもやってないなぁ…」

ダンプに乗ってなくても、反省点はある。
軽自動車に乗っていても、
大型ダンプがいっぱいになるくらい反省点がある。

それにしても、クルマって、
反省するには打ってつけの空間だと思いませんか?

他人ことは、よくわからないが、
よく反省するほうだと思う。わたし。
つい最近、11/06の日記で、反省したところだ。


木のしごとをしてる最中、
無意識のうちに、反省モードに入ってることも。

木工機械をそれなりの時間、回していると、
無の境地に達することがある。
その無になったところに「反省」が入りこむ。


思うに。
クルマの運転と木工機械の操作。
両者には、共通点があると思う。

どちらも、
緊張感をもって、不測の事態を想定しつつ、
連続して行われる動作。

集中を続けていると、
そのうち、独自世界へと没入する…。

クルマであっても、木工機械であっても、
一定のペース、クルージングな状態に入ると、
ながらで、ほかのことを考えられる。
右脳か左脳か、くわしいことは知らないけれど、
別々の脳で、作業と思考を別個に制御できるのだろう。


ああ、それにしても。
ああ、反省、ハンセイ、ことしも反省点だらけ。

その反省から、なにか、導き出せればいいのだが……。


■ 2009/12/20 ■



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Illustration:Motoko Umeda
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師走の道路を
反省ダンプがゆく