鳩山会館の
シンプルイズム














いつかのCMみたく

せっかくのトーキョー。
なので、いろんなところを見てきました。

とりわけ、よかったのは「鳩山会館」
衆議院議員である鳩山由紀夫氏、鳩山邦夫氏の
ご先祖が建てたお屋敷。

NHKの「美の壺」「新日曜美術館」でやってた、
小川三知のステンドグラスを見るのが目的。
それはもう、素晴らしいものでしたが、
そのほかのところも、かなりヨカッタ。
というか、大きなインパクトを受けました、ええ。

お屋敷というからには、
随所に装飾が奢られているわけですが、
その装飾が“華美に過ぎない”のです。
装飾を排しているわけではなくて、
ちゃんと装飾されている。
でも、派手でない。
かつ、そこには屋敷全体に統一された意匠がある。

言葉では、語りつくせません。
画像もありません(申し訳ない)。


さてさて、クラフトな視点では。えーと。
ティッシュボックスが秀逸でした。
籃胎細工なのですが、なんともいえない気色。

籃胎とは、竹で編んだものに
漆を重ねる伝統工芸的技法。
でも、それは、西洋のクラフト的な感じがあって。
「ああ、いいなぁ」と。
その場を離れることができませんでした。

「ティシュボックスは、かくあるべき」という、
“ツボ”を発見しました。
それは何かって?
……いつか、作ってみたいですね。
籃胎ではなくてね。


あと、庭もいい感じ。
“下草がステキな庭”なんです。
ステキな庭は数あれど、
木の下に植わっている、
草花に感心させられるなんて。


■ 2008/04/21■



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Illustration:Motoko Umeda
2008年4月〜2011年3月 工房創成期の軌跡
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