それは、ふとした瞬間にやってきた。


懸案となっていた課題に関して、
アイデアが浮かんだのだ。

ずーっと考えていた。
とはいっても、いつも考えていたわけでもないけどね。


考えていたのは椅子のこと。
というか、小さい腰かけ。
スツールの形状を模索していたのだ。
それに、自分なりの答えが出た!


アイデアが浮かんだのは、
カレーライスを食べる直前だった。
なので、忘れないよう、簡単にスケッチだけして。

食後に厚紙で試作してみた。

うん。なかなかワルクナイ。てか、イケる!!
こんどは、木で試作してみよう。


完成したら、作品展に出展するぞ。
ターゲットは
「暮らしの中の木の椅子展」だ!

2年に一回だから、こんどは今年かしら? 来年かしら?
と思って、ネットで検索したら……。

『…………』

休止、らしい。
そんなセッショーな……。

昨年から休んでいるらしい。
知らなかったわたしもワタシだが。
精神的ショックで、
この日記を打っているキーボードの入力もままならない。


「暮らしの中の木の椅子展」は、
木工作家のあいだでは知られた公募展だ。
主催は朝日新聞社だ。

朝日新聞といえば、
02/26の日記「大木が倒れようとも」で書いたとおり、
これまた休止となった
「朝日現代クラフト展」もそうである。


朝日新聞さんも、大変なのね。
ニュースソースも、広告も、
インターネットにシフトしつつある。

そして、くだんの不景気。いつまで続くやら。

以前に、これも日記で何度か書いた
「工芸都市高岡クラフトコンペティション」も、
例年より遅れて、ようやく開催が決まった。


いまの日本、カネ回りがわるいんですね。
そりゃそうだ。円高、株安。


 輸入品、海外旅行は、いまがチャンスだ
 そうハヤし立てたって

 株安だから、いまが投資のチャンスだ
 そうハヤし立てたって

 元手がなきゃぁ、イミないさ
 資本がなきゃぁ、イミないさ

 ましてやクラフトなんて、シャラララ……



これで、フォークソングの一曲でもできそうだ。


■ 2010/09/07 ■



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Illustration:Motoko Umeda
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